アメシストの語源は、ギリシャ語のアメタストス(悪酔いから守るという意味)です。
アメシストはチタニウムとマンガンの微量の含有によって、淡から濃にわたるさまざまな紫色を見せる宝石で、色合い濃いすぐれた石には角度によって、赤紫と赤っぽい赤紫の2色を見ることができます。
硬度は7で宝石としては硬い方ではありません。また長い年月、日光にさらしつづけたり、高熱にあうと変色することがあるので、取り扱いには注意しましょう。
古代エジプト人とギリシャ人は、色合いのよさを厳格には追わず、淡い色合いの縞のはいっているもので、十分満足していたようです。その時代の出土品で現存するものは、ギリシャで発見されたミケナイの王子のもので3,000年も前のものです。
その後、ヨーロッパでも流行し、延々と18世紀まではやり続け、しかもその間に、悪酔いよけ≠ゥら転じて、禁酒、禁欲を象徴する聖なる石として敬愛され、キリスト教会では尊厳の象徴として、僧正や高位の聖職者に用いられるようになりました。また、中世までは、この宝石を用いている人が健康をそこなうような時は、警告のために色が変わるものと信じられていたのです。
英国のビクトリア女王時代には、その純粋な紫色の魅力が愛され、指輪、ブローチなどの装身具にされました。
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