1月 ガーネット Garnet



 ガーネットはラテン語の「ざくろの実」から転じた語で、よく熟したざくろに似ています。ガーネットは複雑な珪酸化合物で、空色以外の緑、赤、桃色、褐色などの諸色がまざり合った色合いのものです。

 宝石として愛され、価値の高いものは、赤ワインのびんに、日がさし込んだような、美しい色合いのワインレッドのものです。この赤でも、多少褐色、黄色、紫色などを帯びているのが普通です。

 ガーネットの硬度は6.5〜8で、いくぶんもろい面があるので、取り扱いはていねいに。

 宝飾品としての歴史は古く、青銅時代にさかのぼります。初めは小石をネックレスとして用い、古代エジプトでは、これを首からつるして護符としていました。

 また伝説のノアの箱舟の唯一の明かりがこれであったと「タルマッド(ユダヤ教の法典)」に記載されています。

 ギリシャ人もルビーやガーネットなどの赤色宝石をたいへん高価なものとして珍重し、腕、肩、ひたいをこれで飾っていました。

 その後も暗黒時代、中世を通じて流行しつづけ、これを持つと友情に恵まれ、権力の座につくことができると広く用いられ、王冠やペンダントとして支配者の胸を飾ってきました。
そして19世紀のビクトリア王朝の英国では、パイロープ・ガーネットが大流行しました。



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